毎日の生活

「毎日の生活」は家づくりにおいてとても重要なキーワード

新居が完成し、引越しが終わると新しい生活が始まります。間取りや仕様、色など、あれこれ考えて決めたことが、実際の新居で、どのようになっているのか、非常に楽しみな瞬間です。同時に、しばらく生活するうちに、こうしておけばよかったと思うこともあります。アンケートなどでは広さや設備に関するのも、収納量、コンセントの位置など様々な項目があがります。

「毎日の生活」は家づくりにおいてとても重要なキーワードだと思います。「思い」でも書きましたが、住むのはお客様です。住みはじめてから、こうしておけばよかったと思わないためにも、毎日の生活について、十分に検討して家を計画したいですね。

以下では3つの項目を取り上げて考えてみました。家づくりの参考にしてください。

収納のこと

入居後のアンケートでも、収納量が少なかったという話はよく聞きますね。

  • 新居に持っていく物をきちんと検討、把握していなかった。
  • 必要な場所に収納を計画していなかった。
  • 子供の成長など、ライフスタイルの変化によって増える物

のことを検討していなかった。

などが原因でしょうか?「使うものを、使う場所の近くに収納する」を基本に、収納量も、使いやすさも満足できるように計画をしたいものです。

下の写真は、我が家に現在あるものを中心に、今後増えそうな物の写真をならべてみました。自分の家の物を書き出してみると検討しやすいですよ。

掃除のこと

掃除をしやすいことは、毎日の生活にとても重要です。掃除は毎日する人もいれば、そうでない人もいるとは思いますが、家の中がきれいに片付いて、掃除が行き届いていることを、嫌に思う人はいませんよね。掃除について、計画時に考えるとこを箇条書きにしてみました。

時にはデザイン性や価格、機能性など、他を優先する場合もあるとは思いますが、毎日の生活を考えると、小さなことも大切な検討事項です。

間取り

シンプルな間取りがいいですね。廊下が細く入り組んでいたり、凸凹した部屋は掃除がしにくいですね。

収納

収納量が十分で片付いた家は、それだけで掃除がしやすくなります。散らかった家では掃除機もかけにくいですよね「収納のこと」を参考に十分にご検討ください。

窓のこと

ガラスの裏や網戸の掃除を考えると、引き違いが一番が楽ですね。デザイン性や隣地のことを考えたときに、引き違いでは物足りない場合もあるので、場所も含めてご検討ください。

床仕上げ

水廻りの床仕上げは、汚れのことも考えて決めたいですね。クッションフロアや鏡面仕上げのフローリング、目地の少ない仕上げなどにすると、掃除がしやすいですね。

掃除がしやすい設備

キッチン、風呂、トイレなどは、水廻りはとにかく汚れます。それだけにできる限り掃除が楽な設備を採用したいですね。

床見切り

水廻りの床仕上げは、他の部屋に比べて、汚れやすいですね。部分的に床仕上げをリフォームできるように、建具の下に床見切りを入れる方法もあります。

換気のこと

お風呂は汚れと湿気がたまりやすく、カビが発生しやすいですね。湿気対策に、大きめの引き違いサッシや、上下にサッシを2つ計画して、風の入口と出口を確保したいですね。

2階洗面台

掃除のことだけを考えても、各階に洗面台はほしいですね。水が1階でしか使えないのは、本当に不便です。タオル、雑巾、手を洗ったりするのに、その度に1階まで行くのは面倒ですよね。

コンセントの位置

掃除機の動線を考えて、差込みやすい場所に、掃除機をかける場所ごとに、何ヶ所かコンセントを設けておくと便利です。かけ残しをなくせます。

配線計画

家には様々な電気機器があり、その配線が部屋の中を縦横無尽に走っています。タコ足の部分って掃除しにくいですよね。壁の中に隠ぺいすることも含めて、配線計画は重要です。

照明

壁付け照明やペンダントは、当然照明の上が汚れやすくなります。空間の雰囲気と合わせて照明計画をしましょう。

吹き抜け

吹き抜けをつくる場合、空間が開放感になるメリットはありますが、掃除に関してはマイナスのことが多いですね。照明やサッシ、窓枠など、掃除が非常に大変です。

ランニングコストのこと

新居での新しい生活が始まって、公共料金の支払いの額が上がっているのに驚くことがよくあります。

賃貸住宅から引っ越した方は、家自体が大きくなっていることが多いので、仕方ないとしても、建て替えた方も増えている場合がよくあります。エアコンや照明が増えたこと、床暖房を入れたこと、お風呂が大きくなったこと、など様々な原因が考えられます。それでもやはり毎日のランニングコストはなるべくおさえたいですね。

新しい生活でのランニングコストをおさえるために、ローコストで工夫できることをまとめてみました。

※項目については、あくまでもプラン上のことや、建物の形などにおいての話であって、待機電力などの個人での省エネ対策のことや、コストが大幅にあがってしまう、断熱性能やサッシ性能の向上によるものは除いています。

太陽の光が入る家

太陽の光が各部屋に差し込むこと。本当に当たり前のことですが、太陽の光が十分に入れば、照明も不要ですし、冬は暖かいので暖房も要らないですね。

照明計画

新築の照明は、多めにつけてしまいがちです。また計画によっては、必要のない部分まで、同時に照明がついてしまう計画だったり。適切な照明とスイッチの配置計画が省エネにつながります。

庇をつける

南側のサッシ上に庇をつけることで、太陽が高い位置にある夏は日差しを防ぎ、逆に冬は日差しが差し込み、省エネにつながります。

植栽計画

夏の日射や熱は、地面から熱や隣地からの照り返しによっても、家の中に入ってきます。植栽を計画することで日差しを防いだり、間接的に入ってくる日差しや熱を防ぐことができます。

廊下、階段の明かり

敷地条件によっては、廊下などの共用スペースに窓がない場合も多いですね。外部や居室に面した小窓や、トップライトを設けたりして、昼間は太陽の光を利用できる計画にしたいですね。

電球選び

最近では、蛍光灯を推奨する世の中の流れになっています。蛍光灯でも温かい雰囲気を出せたり、調光できるタイプなど、いろいろな種類がありますので電球選びでも省エネにつながります。

カーテンや障子

カーテンや障子なども断熱性ははるかに向上します。カーテンは上部がカーテンボックス、下は床まで垂らし閉じることが条件です。

地窓

風通しがいい家とはいえ、夏の熱風を家の中に入れてしまっては大変です。北側の廊下などに地窓を作って、涼しい風を下から入れ、2階から逃がす計画は効果がありますね。

建築の形状のみでローコストに省エネしようと思うと、結局「自然と共に暮らす」家とかなり重複してしまいました。自然の恩恵を十分に受けられる家にしたいものですね。

※参考までにコストがかかる省エネ対策として

  • 高気密・高断熱
  • エコガラス(Low-Eガラス、真空ガラスなど)
  • 水の使用量を減らした省エネトイレ
  • ユニットバスの保温性能の向上

などいろいろあります。

その他の「毎日の生活」のこと

毎日の生活のことを朝から順に書き出してみました。

着替えをする

朝起きたとき、出かける前、ご主人が帰ってきたときなど、どこで着替えをしますか?

カーテンを開ける

窓には通常カーテンやロールスクリーンなど目隠しをつけるわけですが、開け閉めも毎日です。空間の雰囲気、デザイン、機能性などと合わせて形状を決定しましょう。

新聞を取りに行く

ポストをどこに計画するかも重要です。雨も日も、寒い日も新聞を取りに行かなくてはいけません。

食事をする

家族みんなで快適に食事ができるスペースにすることも大切ですが、朝の忙しい時間にみんなの動線がスムーズになるように計画したいものですね。

洗濯をする

洗濯動線「脱ぐ→洗う→干す→たたむ、アイロンをかける」をどこでやりますか?動線が悪いと毎日大変です。
他家事については「家事楽な家」をご参照ください。

スイッチの位置

毎日の動線の中で照明や換気扇のスイッチを押しますが、スイッチの位置が悪いと毎日使いづらい思いをしなければなりません。

メールをチェックする

パソコンは生活に欠かせないものになりつつありますね。ネット検索、メール、家計簿など。リビングにパソコンスペースは確保したいですね。

テレビを見る

日々大型化していく薄型テレビ。テレビをどこに置いて、どの位置で見るのか。意外とテレビが置きづらい間取りが多いです。

家具の配置

テレビもそうですが、家具も同様に置きづらい家ってありますよね。いろいろな場所にフィットするような便利な家具もたくさんありますが、計画時に持っていく家具と購入予定の家具を十分に検討して、使いやすい家にしたいですね。

トイレに行く

トイレの位置には気を使いますが、玄関の正面だったり、リビングやダイニングから、トイレの便器が見えてしまったり。音のことも重要で、用を足す音やトイレットペーパーを回す音が、食事をしながら聞こえたら嫌ですよね。年頃の女の子がいる家庭では特に重要です。

その他にも、それぞれの家庭によって、たくさんの「毎日の生活」のことはあると思いますので、生活を見直して、後悔のない家作りをしたいですね。